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M-Assist「エムアシスト」

【JNFより】

医療向けサプリメント拡大の裏側

大手通販企業の医療向けサプリメントが相次いで上市されている。医療機関でのサプリメントの適正使用への関心の高まりや
新たなマーケット開拓に向け、参入企業が増加している。医療側でもサプリメント外来の設置を積極的に進める病院は年々
増加しており、今後広がっていく気配だが、これは医療側の「事情」も絡んでいるようだ。

大手企業の医療用サプリメント市場への参入が増えている。参天製薬が08年1月にルテイン含有サプリメント栄養補助食
品「サンテルタックス」を眼科医院併設のコンタクトレンズ販売施設及び病院で販売したほか、最近ではサンスターが、オー
ラルケアブランド「G・U・M」シリーズで、カルシウムと大豆イソフラボンアグリコンを配合した「歯茎の健康を保つ」特定保健用
食品を歯科医向けに上市。ディーエイチシーでは医療機関専用サプリメント「DHC FOR MEDIC」シリーズを、わかさ生活も
眼科医の協力のもと、ルテイ ン、ゼアキサンチン含有の医療向けサプリメント「ルテイン プロ」を発売―など。また人間用で
はないが、サントリーでも主力商品「セサミン」のペット用を動物医療品卸大手の共立薬品を通じて動物病院で展開している。

こうした動きは製造サイドからも聞かれ、特に医療レベルのGMP認証工場を持つ総合受託企業各社は「医療向けとしてより体感
と安全性を強めた」「エビデンスが豊富な素材をベースとした商品の依頼が来ている」など、引き合いが多いと話す。その要因は
医療側の治療法としての需要の高まりと、患者のニーズによるもの。医療側としては、医薬品では改善しにくい美肌、更年期
障害、美容関連をはじめ、疼通や疲労、ストレスなどの補助療法が求められており、「サプリメント外来」を設置する病院が増加し
ている。特に導入しているのは、歯科医や眼科医といった開業医が多い。

開業医は代替医療のひとつとして積極的に取り入れているが、それは患者からのニーズのほかに、開業医の苦しい「事情」も
ある。今年3月に行われた診療報酬改定により、開業医は報酬を引き下げられ、その分は医師不足が深刻な救急や産科、小児科、
外科勤務医に回すことになり、さらに診療所の再診料の引き下げから、開業医の経営を圧迫。医療関係者の話では、「開業医
の診療報酬は、人件費だけでなく健康保険から病院や診療所に支払われる治療や薬の価格に関わる病院全体の事業収入とし
て計上されており、開業医自身が直接的に高額な報酬を受けているわけではないので疲弊している」と話す。実際、ここ数年
診療所の廃業は増加しており、それに比例するかのように、新たな収入源としてサプリメントを取り入れている診療所が増加し
ているケースが目立ってきた。

また中小の総合病院系では、患者が勤務医に無断でサプリメントを摂取しているケースが多いことから、「健康被害や医療事故
の温床になりかねない」ということで、サプリメント外来の設置や、勤務医が処方したもの、もしくは病院が認可したものを提供し
ていく試みが多いという。参入企業が相次ぐ裏側で医療側の事情も絡むことから、医療用サプリメントはさらに伸長していく
と見られる。

REFERENCES
健康産業新聞 第1348号 2010年7月7日[4]



■予防医学という言葉が広まって何年になるだろうか。
 サプリメントにはこういった、治癒効果を期待したものと、不足しがちな栄養素の補助食品としての目的のもの、スポーツなど
 目的を絞った効果を期待するものなどがあり、勿論サプリメントというカテゴリでは、ひとつだが、十分にサプリメント食品という
 ものを理解して、利用して頂きたいと思います。

 そういった疑問や、問題を解決していくお手伝いをするのが、我々サプリメントアドバイザーの役目だと考えています。


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