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M-Assist「エムアシスト」

【JNFより】

2.玄米・全粒粉が糖尿病リスクを低下

白米を玄米・全粒粉に換えることで、糖尿病のリスクを大幅に低下させることができるという。新しい研究では、ハーバード
公衆衛生大学院(HSPH)の研究者が、週に5回以上白米を食べている人は、2型糖尿病の危険性が高くなると明らかにした。
一方で、週に2回以上玄米を食べている人は、病気の危険性が低いという。
 
研究者は「一日に摂取する白米のうち50gの白米(ちょうど1日の1/3の量)を玄米に換えると、2型糖尿病の危険性が16%減少でき
ると推定でき、また同じ量を全粒穀物類(小麦や大麦など)に換えた場合は、危険性が36%も減少する」と述べている。

「研究では、まずアメリカ人の白米と玄米の摂取と2型糖尿病との関連を調べた」と、当時HSPHで研究をしており、現在は
ボストンのブリガム・ウィメンズホスピタルの講師をしているチ・ソン博士は言う。ここ数十年で、アメリカ人の米消費量は劇的に
増加している。白米から玄米を含む全粒穀物に替えることで2型糖尿病の危険性が大幅に減ると確信している。研究内容は、
2010年6月14日発行の医学誌「Archives of Internal Medicine」で発表された。
 
米はアジア諸国において何世紀もの間主食とされている。20世紀になり、穀物加工技術の進歩により精製穀物の大量生産が可能
になった。精製の過程で、全粒穀物(玄米)の外側のふすまと胚芽が取り除かれると白米になる。米国でも米の消費が急増しており、
消費される米の70%は白米である。玄米は食物繊維、ミネラル、ビタミン、ファイトケミカル(植物性化合物)などの含有量が白米よ
り多い。また食後の血糖値の上昇が穏やかである。米が精白される過程で、ほとんどのビタミンとミネラルが削りとられてしまう。
それと同時に食物繊維も失われる。食物繊維は食後の血糖値の急激な上昇を抑えるため、2型糖尿病を抑制するのに有効である。
 
ソン博士、および栄養学と疫学の教授であるフランク・フー博士の指揮の下、「米国看護師健康研究IおよびII(NHS I and II)に参加
した女性15万7463人と「米国医療従事者追跡調査(HPFS)」に参加した3万9765人の男性を対象に、白米と玄米の摂取と2型糖
尿病との関連を調べた。4年ごとに食事や生活習慣、健康状態について問診を行い解析した。NHSのIでは22年の追跡期間中に
5,500人が2型糖尿病を発症し、NHSのIIでは14年間に2,359人が発症した。また、HPFSでは20年間に2,648人が発症した。
 
米国政府が策定した「米国人のための食生活指針」では、炭水化物を多く含む穀物のうち、少なくとも半分を全粒粒からとること
を勧めている。「米国民の公衆衛生の観点から、炭水化物は白米などの精製穀物よりも、全粒穀物から摂取することを推薦
するべきである。これらの研究結果は、米を主食としているアジアの人々にとっても、特に大きな意味合いを持っている」とフー博士
は述べている。



■我が家ではよく玄米のご飯が食卓に上がります。 正直いうと、私はあまり好きではありません。
 歯応えがあるというか、硬いというか・・・。ただカラダにはよいと言うことで・・・。
改めて続けて行こうと、思います ^_^;



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